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Our Story
#vol.1 ホテル雲井との出会い
富良野に住んでいたころ、北海道の知人にある80歳のおばあさんを紹介されました。
北海道の真ん中あたり、大雪山の麓にある層雲峡温泉。
そこで、ひとりで温泉旅館を守っているおばあさんでした。
「私は旅館でお客さんとお話しするのが大好きなの。
天職だと思ってる。
旦那さんはもう亡くなってしまったけど、
旅館をやらせてもらえて本当に幸せ」
大雪山のロープウェーからほど近い、抜群の立地。
近隣施設からの買収話もなんどもあったそうですが、
旦那さんと作り上げてきたこの温泉旅館を守ってきました。
しかし、30年もの歳月を重ねるに連れて
昔のように経営することも難しくなってしまったそうです。
その頃の私は、創業したばかりのpetit-hotel #MELONの
運営にせいいっぱいでたいして力になることもできず、
ただ、たった一人で旅館を切り盛りするおばあさんの姿が
ずっと心の片隅に残っていました。
2016年、私が京都でHOTEL SHE, KYOTOを運営している時に、
このおばあさんが温泉旅館をたたむという話をききました。
私たちの会社、L&G GLOBAL BUSINESS.incのミッションは
「見過ごされている価値ある土地を、
ホテルという箱を通してブランディングする」こと。
微力であってもこの層雲峡という美しい土地の力になろうと
この温泉旅館「ホテル雲井」を引き継ぐことを決めました。
旅館は全部で50室。
お店をたたむその時まで、
おばあさんが1人で全てを切り盛りしていました。
電話やFAXで予約を取り、紙の台帳に部屋割りを記入。
体力的な限界もあり、掃除も思うようにはできなかったようで、
予約サイトの口コミは芳しいものではありませんでした。
しかし、建物は広々としていて立派で、客室も暖かくて快適。
温泉はおばあさんこだわりの源泉掛け流し100%で、
湯上がりにはお肌がツルツルに。
大雪山のロープウェーにもっとも近く、
メインストリートにも面しており、立地は最高。
おばあさんの守ってきた想いと歴史を大切に引き継ぎつつ、
どこにでもあるようなありきたりな旅館ではなく
『CHILLな温泉旅館』に。
マイナスからのスタートではありますが、逆境を楽しみつつ、
CHILLな温泉旅館プロジェクトが始まりました。
#vol.2 若者が層雲峡に
順次公開予定です
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